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雨の二松庵

三月に入ったと言うのに、今年は真冬の寒さが続いています。

友人に誘われて横浜金沢区にある「二松庵」へ行ってきました。
(2010年 3月6日)

早春の冷たい雨に降られはしましたが、しっとりと雨に濡れた日本庭園を
ゆっくりと散策しながら素敵な時間を過ごしてきました。

「二松庵」は日本画の大家・川合玉堂の夏・冬の画室兼別荘として
大正6年に、ここ金沢区富岡に新築されたのだそうです。

★京急富岡駅のすぐ近く、なだらかな坂道を上っていくと
そこは、もう二松庵
★門をくぐると茅葺の屋根が見えてきます。
左側にちょこっと見える灯篭も
★デザインは玉堂作だそうです。
★玉堂の作品(コピー)が何点か飾られていました。
★玉堂は昭和10年頃まで、毎年夏・冬をここで過ごし
多くの作品を描いたそうです。
★室内ではクラシックギターの演奏も行われていて
ギターの美しい音色に寒さも忘れて聞惚れました〜♪
★屋敷は約2000坪あり、回遊式の庭園になっていて
四季折々の自然を楽しめるようにできています。
もう梅の花が咲き終わっていて、残念!
★秋の紅葉の頃も、風情があってお薦めだそうで
是非もう一度秋に訪れたいと思いました。
★古木の周りに生えているコケが雨に濡れてとても綺麗でした
★二松庵をあとにして、慶珊寺の門前右隣に
建てられている、孫文上陸記念碑や
直木三十五の文学碑などを、友人に案内してもらいました。

ここの文学碑には
芸術は短く貧乏は長し」と刻まれていました。

天才作家といわれた直木は、奇人としても知られ
また稀代の浪費家だったそうで、43歳で亡くなるまで
莫大な借金に追われていたそうです。

直木三十五は大正の末から昭和の始めにかけて活躍した
大衆作家で、直木賞は大衆文学における彼の功績を記念して
菊池寛によって、昭和10年に創設されました。
★ここは直木三十五の墓がある長昌寺です。
★境内には樹齢700年といわれるビャクシンが祀られていました。
幹の曲線美にウット〜リ☆

横浜に30年近く住んでいても、まだまだ知らない町がたくさんあるなぁ〜
と感じた一日でした。

ここ富岡の町は明治から大正にかけて中央政界の大物(伊藤博文・松方正義など)
や外国人(山手のエリスマン邸で有名なエリスマンさんとか・・・)
の別荘がたくさんあり、富岡海岸は日本で初めて開かれた
海水浴場だったのだそうです。

もう少し暖かくなってきたら、横浜市の中でも歴史的、文化的資産が
数多く残されている金沢区をもっと歩いてみたいと思っています。

最後まで見てくださってありがとうございました。


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